■手術実績数(平成19年末までで、総計:2601眼)
いままでの白内障手術実績
平成10年
94眼
平成15年
274眼
平成11年
207眼
平成16年
259眼
平成12年
230眼
平成17年
295眼
平成13年
246眼
平成18年
366眼
平成14年
270眼
平成19年
360眼
■手術合併症について
白内障手術は、眼科の手術の中でも近年最も進歩した分野で、手術中に起こりうる合併症(事故、副作用など)も非常に低い頻度になってきた安全な手術です。しかし、ごくまれには術中の眼底の血管からの大出血や血管閉塞などで殆ど視力を失ってしまうような大きな合併症も完全に0%ではありません。また、術後の細菌感染(術後眼内炎)によって、失明してしまう方も残念ながら、ごくまれにはあり得ます。ただ、これらの大きな合併症は非常にまれで、幸いなことに当院ではまだ現在まで1例も発生していません。
■当院での白内障手術合併症率
上に述べた重大な合併症の他にも、比較的高頻度に発生しうる、小さな合併症もいくつかあります。代表的なものに以下のようなものがあります。
手術では水晶体の中身を完全に除去し、水晶体を包む嚢(非常に薄い透明な膜からなる袋)を残して、その中に眼内レンズ(人工水晶体)を固定するのですが、これが破れてしまう合併症です。
日帰り白内障手術 平成10年から19年末まで2601眼
主な術中合併症率
()内は最近の国内外他施設の文献上の発生率
 後嚢破損
 0.54%(0.45〜6.4%)
 硝子体脱出
 0.38%(0.30〜2.89%)
 チン小帯断裂
 0.54%(0.1〜1.95%)
上記の後嚢破損から、眼球内にある硝子体(内部に充満している寒天状の組織)が前方に出て来てしまい、傷口から外に出てくる合併症です。

水晶体嚢を支えている糸の ような組織が切れてしまい、眼内レンズを入れて固定するはずの袋自体が外れてしまう合併症です。

これらの比較的小さな合併症は、患者さんの術前からの眼の状態によってはさけられない場合があり、どの病院でも時に発生するものですが、きちんと手術中に処理できれば将来にわたって問題なく経過する場合が殆どです。しかしながら、網膜剥離や眼内レンズ脱臼などの視力を脅かす大きな合併症へと進展するケースもまれにあるので、出来るだけ限りなくゼロに近づけたい合併症であることには間違いありません。上記の表は、平成10年の日帰り手術開始以来の当院における合併症率です。括弧内の数字は最近の医学雑誌に発表のあった、国内外からの有名な手術施設から報告されている発生率です。世界的水準から見ても恥ずかしくはないレベルと思われます。幸いにして、最近の機械、薬剤の進歩でさらに合併症率は減りつつあり、平成19年末までの最近の連続1000例の手術では後嚢破損2眼(0.2%)とチン小帯断裂3眼(0.3%)があったのみで、手術の安全性は年を追うごとにさらに高まっています。


Copyright(c) 2005 Furue NakanoEyeClinic Allrightsreserved.